写真は誰にでも簡単に撮影できますが、撮りかた一つで撮影された写真の印象も大きく異なってきます。風景や人物の写真を撮影する場合にコツがあるように、料理の写真を撮影する場合にも、おさえておきたいポイントがあります。

料理が美味しそうに見える構図

写真を撮影する場合に、写された写真の印象を大きく変えるのが構図です。撮影する対象をどのように撮るのかによって、同じものを撮影した場合でも、できあがった写真の印象は大きく異なります。そのために写真を撮影する場合には、まず構図をしっかりと頭の中にイメージしてから、シャッターを押す必要があります。料理の写真を撮影する場合にも、この構図の良し悪しが、非常に重要な要素になります。構図を工夫するだけで、撮影した写真が美味しそうに見えるので、料理を撮影する場合には必ず覚えておいたほうがよいテクニックです。

料理を撮影する場合に、多くの人が無意識に採用している構図が、撮影する料理をフレームの中心に入れて写真を撮る方法です。料理を美味しそうに見せるためには料理をできるだけフレームいっぱいに撮影した方が良いという考えから、こうした構図は採用されがちです。フレーム内にお皿までしっかりとおさめることで、料理を撮影した写真だということが誰にでもわかりやすくなるというメリットが、こうした構図にはあります。ですが、フレームの中心に置く方法で撮影した場合、わかりやすくても撮影した料理があまり美味しそうに見えないというデメリットもあります。これは写真の中に遊びのスペースがないために、写真全体が窮屈に見えるからです。

料理の写真を撮影する場合によく使用されているテクニックとして有名なのが、撮影する料理をフレームの中心から少しずらして撮影する方法です。フレームの中心から片隅に少しずらした場所を中心として、料理を撮影するようにします。この方法で撮影した場合には、料理が写真の中におさまりきれず、料理を入れたお皿の一部がカットされる場合がありますが、その方が料理を美味しそうに写すことができます。このテクニックは料理を紹介しているインターネットのサイトなどにもよく使用されているので、注意をして見れば写真を撮影する場合の参考になります。撮影する料理をフレームの中心からはずすことで、片側に空白が生まれるので、写真全体がゆったりとした雰囲気になり料理も美味しそうに写せます。

料理を照らす照明と撮影の関係

写真を撮影するために、考慮しなければいけないもう一つの要素が照明です。どのような角度と強さで光が当たっているかによって、撮影された対象の印象も大きく異なってきます。料理を撮影する場合には、特にこうした照明の当たり具合が大きな意味を持っています。料理を美味しそうに撮影する場合には、照明があまり強く当たらない場所で撮影するのが最適です。外窓がついているタイプのお店ならば、外光を照明がわりにした方が、より美味しそうに写真を撮ることができます。

室内の照明よりも外光の方が料理が美味しそうに見えるのは、光の強さや色が料理の色合いに向いているのです。料理の持っている自然な色合いを忠実に写真の中でも再現しやすいのが外光の大きなメリットです。室内の照明の場合、照明が強すぎると、料理に当たる光の反射も強くなりすぎてしまうので、撮影された料理が作り物のように写ってしまいます。そのために、外窓のあるお店で料理を撮影する場合には、日の出ている日中に出かけるのが最適です。

料理を美味しく撮影するために

ここで紹介したポイントを抑えて料理を撮影することで、料理をより美味しそうに撮影することができます。ブログやSNSで、食べた料理の写真を紹介する場合でも、掲載されている料理が美味しそうに写っていることで、よりポジティブな印象を見る人に与えることができます。